ライブ・コンサート

  • 2003年5月29日 岡山・三丁目劇場
  • 「ami's organic world」

ami's organic world


【お・ま・た・せ!】

岡山の皆さま&東京の皆さま!
ぼっけえ待たせたなあ、ごめんよう〜。
5/29の岡山・三丁目劇場でのコンサート報告、やっと書けたんじゃあ。
よかったら、読んでえよう。

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【ドキドキ】

午前中、表町にある地元のFM局「レディオ・モモ」にて、本日のコンサートと
CD&7/21の岡山での「パリ祭」を宣伝。
終わってから『三丁目劇場』へ。「レディオ・モモ」からは目と鼻の先ほどの距離。
それにしてもいいお天気!コンサート日和だなあ…と、ひとりでウキウキしてくる。
コンサートの主催O・M・S(表町音楽振興会)の重要スポンサーでもある
長谷川楽器の傍まできて、ふと、商店街を見回してみる。
「あった!」
1軒の理髪店を発見。ここは、友人ぜいちゃんの実家なのだ。
一昨年、岡山・後楽園で「幻想庭園」という野外コンサートに出た時、ぜいちゃんが
ご両親と聴きにきてくれていたことを思い出して、ちょっとご挨拶を…と思い立った訳。

ぜいちゃんのお兄さんが、すぐに気付いてくれた。(初対面だったのに!)
お隣にいらしたのが、ぜいちゃんのお母さまだった。
(初め、お兄さんのお嫁さんだとばかり思っていたの。なんであんなにお若いんだろ?)
「きょう、楽しみにしてますからねえ」とお母さまが声をかけてくださった。
なんだか、これまたウキウキしてきて、足どりも軽やかに会場へ向かう。
風邪で3週間ダウンしていたことなんか、忘れてしまえそう。
早く着き過ぎたので、劇場のまわりをぐるりと歩いてみる。
あるある、私のポスターが…!
けどさ、ここの小屋って、普段はお笑いの「よしもと」公演が中心だから
当然のことながら、私のポスターの横には「よしもと」のポスターが貼ってあるの。
これ、なかなか経験できないことだよね。おもしろ〜い。

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調律を終えたばかりの、小さくて可愛いグランドピアノが、ステージで私を
待っていてくれた。
人気のないホールの中で、ホールの妖精たちにご挨拶。
「きょうは、どうぞよろしくね。」
なんだか、仲良くしてもらえそう…。
劇場の方が、2Fの楽屋に案内してくださった。
わお、広い楽屋!畳のスペースも何ケ所かある。「吉本」な感じ!
ここに西川きよしさんや、桂三枝さんなんかも座ったのかな…なんて考えると
愉快な気分になるような、気が引き締まるような…?

しばらくして、高島屋で買ったお弁当を持って母がたどり着いた。
車からCDやら、衣裳やら、喉の為のハチミツやらを楽屋に運ぶ母娘。
母は、ひとことも「疲れた」なんてこぼさずに、いつも手伝ってくれる。
岡山でコンサートをする時、この母にどれくらい助けてもらっているかわからない。
以前は、自分のステージのことで頭がいっぱいいっぱいで、母のことを考える余裕が
まったくなかったのだけれど、近頃は母の有り難さをより身にしみて感じている。
「ありがとう」を何度も言いたい気分だった。

しばらくするとスタッフの方が到着して、ステージでは照明や音響の準備が始まった。
照明の熊本さんは、偶然、母の教え子さんなので、一緒に飲んだこともある。

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それほど、年齢はいってないと思うんだけど、どう?この貫禄!
彼の腕前は、皆が認めるところ。
唄いながら見ることができないのが残念だけれど、熊本さんから送られてくる
エネルギーは感じ取ることができる。
リハの時に、フォトグラファーのくみちゃんが、こんな写真を撮っててくれたの。

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なんて美しいんでしょう、この照明。
この写真、映画「007」のオープニング映像みたいで、気に入ってしまったわ。
気分は「ボンド・ガール」???さしづめ「ドボン・ガール」くらいか!?

ピアニストの豊島さんも到着。
豊島さんの笑顔に、余分な緊張の糸がほどけてく。
「私ね、あみさんがたとえ体調悪くても、一度も不安に思ったことないんですよ。
あみさんなら絶対だいじょうぶ!!」と力強く励ましてくださった。
豊島さんの発言には、迷いがなくて、ほんと…気持ちいい。
私の大好物の菓子パンを、豊島さんにも食べさせてあげたくて
劇場に隣接している「きむらや」へ!
ここのバナナ・クリームパンは絶品なの!子供の頃に食べた、あのなんとも言えない
ままごとみたいなお味!この嘘っぽさがたまらない〜〜〜!
(注:これ、褒めてるんだからね、念の為)
1コ\100-てのも、うれしいよねえ。
嬉し過ぎて、いろんな種類を含めて7コも買ってしまった…。
最近にないスペシャル笑顔で楽屋に戻ったら、豊島さんと母に呆れられてしまったわ。
けど、豊島さんも「こういうの、だ〜い好き〜」って喜んでくださいましたよん。くふふ。

ステージの準備に時間がかかっていたので、1時間近く空き時間ができてしまった。
それで、どうにも髪型がキマらず憂鬱気味だった私は、ためらわずバーバーの
ぜいちゃんちへ行くことにしたの。理髪店なんて、小学校以来だわ〜。
理髪店とは言え、お兄さんは女性にも対応できる研究をなさっていらっしゃるので
さすが!でした。
洗い上がりが何ともはや、サラッサラなの!気持ちよくて、気持ちよくて。
ムースとかジェルとか、持ってきていたのだけれど
とりあえず、コンサートではこの「自然」な感じのままでいこう!と思いながら劇場へ。
本日のテーマは「オーガニック」だし、ちょうどいいんじゃないかしら。
この空き時間に感謝感謝。ぜいちゃんのお兄さんにも感謝感謝。

 

【リハ、開始】

ステージの準備が整い、いよいよリハーサル。
スタッフの藤野さんや黒住さん(このお二人のおかげで、コンサートの話がまとまったの。
[ami amour]を大絶賛してくださった方たち)が見守ってくださる中、
CDの1曲目に入っている「サント・ドミンゴ」が会場に流れ出した。
今回は、1部の開始ベルを鳴らさずに、この曲で始めたい…という希望を出したの。
ちょうど、鐘の音が入っているから。
このアイディアは、豊島さんにベタ褒めされちゃった。
うれし。
そして、そのままCDのカラオケも使って、「プリマベーラ」を唄い始めた。
1部では、CDの世界を堪能していただくことになっている。
ステージに立つ前に、念入りに身体をほぐしていたので、力は入っていない。
心配された声も、完全ではないけれど出ているように思えた。
舞台袖には、嗣のママが作ってくださった特製ドリンクを置いてあるし
(瓶ごと、いただいてきちゃったの)、ピアノは豊島さんだし…怖いものは何もなかった。
何より、ここは岡山だもの。
ほんの数曲だけ、CDのカラオケを使ったのだけれど「エレーヌの船」のあみ・コーラスに
合わせるのが、かなり難しかった。目を閉じて、じっとモニターに意識を集中する。
自分との共演…貴重な体験だわ。

岡山のケーブルTV「oni ビジョン」の撮影カメラも2台入っている。
一番奥からと、ステージ下から録るらしい。
下からの映像は、さぞ、下膨れに見えることだろう…なんてことは頭に浮かばないくらい
リハに集中していた。(終わってから、気付いたの)

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10分の休憩後、衣裳をチェンジして再びリハ再開。
本当は2度しかお召しかえをするつもりがなかったのだけれど
今回は気取らない・飾らない「あみ」も楽しんでいただきたいな、と思い
急遽、普段着でも登場することにした。
実は、前日「一番街」という岡山駅地下にあるショッピングフロアーを歩いていたら
『Lois CRAYON』という素敵なお店を発見。(東京が本店らしい)
ふらりと立ち寄ってみたら、あるタンクトップに一目惚れ!
即、お買い上げ〜しちゃったのでありました。
これ…本番でもいいんじゃないかな?と予定を変更して
おnewのタンクトップとジーンズで唄うことに。
これがその衣裳。

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後で祖父がこう言った。
「あの時はびっくりしたがあ〜。ああいう恰好で出てくるとは思わんかったけん。
前の日にアンタが着て帰っとったけえ、おじいさんは心の準備がまだできとったけどな。」
普段、割とドレスアップしてステージに立つことが多いから、どうやら祖父には
刺激が強かったようである。

そうこうしているうちに、あっという間に本番の時間!
少し声がかすれてきたのが心配だけど、あまり神経質にならない方がいいかな。
ハチミツをお湯で割って、一人静かにその時を待つ。
いよいよなんだわ…。

 

【開演】

私はステージに立つ前に、必ず胸の中で祈る。
大きな劇場でも、小さなライブハウスでも、それは同じ。
もう何年も同じ想いを呟いている。
ステージに立たせてもらえることに、心いっぱい感謝をして、それから
スタッフの方や、お客さま、家族に感謝をして…これは一種の「感謝の儀式」ね。
そして「よし!」と自分を奮い立たせるの。

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「サント・ドミンゴ」が会場に鳴り響き出した。
豊島さんが私とは反対の舞台袖で、こちらにアイ・コンタクトをおくってくれている。
私は緊張で引きつりながら(多分)、笑顔で頷く。
ひと足先に豊島さんがステージに。
ピアノの前に座った豊島さんの指先から、「プリマベーラ」の前奏が流れてくる。
とうとう始まったんだ。
知っている顔が視界に飛び込んでくる。
1列目でぎこちなく、でも精一杯微笑んでくれているのは中学の同級生mieだ。

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1曲目を唄い終えて、なんとなく、気持ちがス〜ッと落ち着いていく。

「アマポーラ」を唄い終えたところで、ご挨拶。
「皆さま、こんばんは〜」
客席から返ってくる温かい笑顔。やっぱり岡山だ!
あ、ぜいちゃんとお母さまも見える…。
あらかじめ練習していた岡山弁で、豊島さんもごあいさつ。

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「きょうは皆さまにお会いできて、でえれえ嬉しいなあ(とても嬉しい、という意味)」
会場がドッと沸く。
豊島さん、このひとことが終わるや否や、ずいぶんホッとされた様子。
ものすごい緊張してたんだって。申し訳ない…。

会場の皆さんと大笑いしながら、トーク終了。
1部ではCD「ami amour」の世界をお届けする為、CDジャケットと同じく
白いワンピースにしたの。
奥沢にある『ARTE MODE』にて、このコンサートの為にゲット。

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CDではディレクターでもある渡邊匠さんが、前半は少女っぽさを、
後半はもう少し女性としての色っぽさを…という意図をお持ちだったので
コンサートもなるべくそれに沿って構成してみた。

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【2部】

1部が終了して、フォトグラファーのくみちゃん、アキラくんが楽屋を訪ねてくれた。
くみちゃんが「後ろに座ってるお客さんがねえ、あみさんておしゃべりが
いいのよねえ、って言ってたよ!やったね。」と教えてくれた。
うれしいけど、ムムム…歌はどうなんだろう?…ちょっと気になるところ。
だって、歌手だもの〜〜〜。ね。

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さて、仕度も整ったことですし、2部に参りますかあ〜!
「始まりますよ〜〜〜!」と言いながら、元気よくステージに登場。
この時、ほんとはスタッフの藤野さんから「ここは三丁目劇場じゃから
いっそのこと、『吉本』のテーマ曲であみちゃんが登場したらどうじゃろうか?」という
提案があったのだけれど…残念ながら私も豊島さんも「吉本」のテーマ曲が
おぼろげにしかわからない〜!
リハの時に困った豊島さん、思わず「笑点」のメロディーを弾いちゃった。
これはさすがにマズイよね〜と大笑い。
関西の皆さま、ゴメンナサイ。
大の「吉本」好きの、神戸の村山奈緒美ちゃんに怒られちゃうかな。

登場した瞬間、会場からは「お〜〜〜」というどよめき(?)が。
前述の祖父の胸の内は、まさにここのところ。
2部のスタートは、2月にスィートベイジルで「PARIS-SAMBLE」の仲間と唄った
[フレンチポップス・メドレーB]。
客席に降りていったので、アットホームな雰囲気の中で唄うことができた。
お客さまも、知っている曲が多かったからか、うれしそう…。

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客席をぐるりとまわったら、握手を求めてきてくれた方々もいらして、
ちょっぴり嬉しいような照れるような…。
よく見てみると、知らない顔ぶれが多い。
コンサートって、割と知っている方が応援に駆け付けてくださることが多いのだけれど
ラジオやTVでも紹介してもらったからなのかな、初めて聴きにいらしてくださった方が
いつもより多いのかもしれない。
小学校の恩師・京子先生(私が、文章を書くことが好きになったのはこの先生と
母のおかげ。小学校の1・2年と担任していただいたの。
その時に毎日、日記を書く習慣をつけてくださったのが、京子先生)も、
ものすごく喜んでくださってた。
高校時代の声楽の恩師(まさに恩人!)・矢部先生もニッコリしてくださってる。
高校の頃は、誰も私が歌の世界で生きていくとは思ってなかったくらい
劣等生だった。声は細いし、すぐひっくり返るし…。
ある先生に「国立音大の声楽科はとても無理です」と言われてたらしい。
「好き、という情熱があれば、どんなにつらくても続けていけるから!」と
励まし続けてくださったのが、矢部先生なの。
だから私は「好き」という情熱だけで、ここまでやってきた訳です…。
初めて岡山でコンサートをした時に、
「貴女のことを誇りに思います」という手紙を戴いて、涙したっけなあ。
「どんなに下手でも本人が努力すればできるんだ、という私の自信にもつながりました」
というコメントが記されていたことも、忘れてはなりません!
(それを読んで「あ〜やっぱりそうだったのね〜、私って下手っぴだったのね〜」と
苦笑したわ〜)

高校の時「憧れの君」だった、英語のS先生もいらしてくださってた。きゃ〜^-^
後にoniビジョンの映像にもバッチリお姿が…。それを観ながら、一人でニヤける私。
相変わらず素敵だわ〜。
こういう時だけ「乙女の恥じらい」を思い出すあみ。

RandoMのコンサートでお世話になった宇都宮さんがアレンジしてくださった
セルジュ・ゲンズブールの「クーラー・カフェ」を打ち込みCDを使ってご披露。
軽やかにステップなんぞ踏んだりして…。本人ノリノリ。

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さて、お待ちかね!
私のコンサートでは、毎回必ず、と言っていいほど「お楽しみ」の時間があるの。
この時間を楽しみにしてくださっているお客さまも多いので、ない智恵をしぼって
あれこれ考える。今回は…?
ジャ〜ン!” これ、何だかわかります?

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フィルムケースにお米を入れて作った、即席ガンザ(シェーカー)なの。
なんと、くみちゃんと母の協力のもと、200個も作ったのでありました!
くみちゃんが、フォトグラファーのお仲間に声をかけてくれて大量の
フィルムケースを仕入れてくれて、母が前日の夜中にお米を入れてくれて…。
ありがたや〜。
お米は全部で一升使った、と聞いている。
1個1個の中身は僅かな米粒しか入ってないんだけどね。
「何かの時の非常食にどうぞ」と言って、いつも配ってま〜す^-^

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まずは皆でボサノバのリズムを練習して、それから私の愛する『THE BOOM』の
「風になりたい」を唄いながら、皆で遊ぶ。

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楽しかったよ〜。
どれくらい楽しかったか、というと…この笑顔を見よ!

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ね?楽しそうでしょ〜。
驚いたことに、うちの祖父(90才)は、1曲終わるまでずっとガンザを振ってたの!
これって、結構すごいこと。慣れていないと、普通は手が疲れちゃって
1曲まるまる振れないもん。立派だ、おじいちゃん。

 

【お楽しみの後は…】

盛り上がったところで、一旦引っ込む私。
その時に何て言って引っ込もうかな、と思った挙げ句「カンペキ!」と言って
ウィンクしちゃった。
皆の笑い声が響く中、ポ〜ンと豊島さんの澄んだ音色が会場中を包む。
後半の世界へ皆さんを誘う。

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この時の演奏に心を打たれたお客さまの多いこと…!
私も客席で堪能したかったな。
3分の間に衣裳を変える。
豊島さんのピアノのおかげもあって、気分もガラリと変わっていく。

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後半は心の奥底に渦巻いている感情を吐き出す表現に挑む。
自分の中にあるであろう多面性が、このコンサートで表現できていたらいいのだけれど。
「逢いびき」「タトゥーエ」「群衆」を続けて3曲。

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「タンゴは新鮮でよかった。あみさんのそういったところをもっと聴いてみたい」と
数年前から応援してくださっているYさんが、後日、感想を寄せてくださった。

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最後の辺りは、さすがに声もガラガラ。
トークの時なんて、特に声がかすれてしまって…。
その時、祖母(82才)はこう思ったそうな。
「孫の声がよう聞こえんから、私の耳もついに遠くなったんじゃろうか…」って。
かわいそうなおばあちゃん!
「違うのよ〜」と翌日弁明したところ「ああ、そうかな。それならあれじゃなあ…
おばあさんは一番後ろに座っとったから、それで聞こえんかったんじゃなあ」
…いや、それも違うのよ〜、おばあさま〜。
一番前でも後ろでも、ちゃ〜んと音響さんが入ってますからねえ…関係ないのさ〜。
…と言っても、わからないかもしれないなあ、うちのおばあちゃんには。
(愛すべき祖父母でしょ!?)

唄い終えた私に、有り難い「アンコール」の声と拍手。
正直言うと、喉も気管支もかなり限界がきていて、アンコールの「碧い海の物語」は
喉元まで出かかっている咳をこらえながら唄った。

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ところが、わからないもので…その日、ラジオを聴いてCDを買ってくださった方が
いらしてたのだけれど、こんなメールをくださったの。

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『一番感動したのは、「碧い海の物語」です。


とりわけ、ラストで歌った「碧い海の物語」が


印象的でした。感情が溢れていて、聴いていても


僕の心がシンクロしたように感じました。


癒し系の歌だと言っても、ただ耳に心地よく響くのではなく


人々の魂と共鳴し、アーティストのパフォーマンスや人としての


基本的な感性に心がうたれます。それが癒しだと思います。』


こんな風に感じていただけて、うれしいなあ。
こういうひとことに励まされ続けている。
聴きにいらしてくださった皆さまに心から感謝!

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終演後、CDをお買い上げくださった方の為にサイン会(?)。
懐かしい方、初めてお目にかかる方…出会いのひとつひとつがうれしいんだよね〜。
終わってホッとしたのは、私だけではないはず。
くみちゃんとアキラくんの提案で、スタッフ全員がステージに!

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「ハイ、チーズ!」
この日一番いい笑顔?

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藤野さんと黒住さん…このお二人のお力なくしては実現しなかった今回のコンサート。
そして、私の(皆の?)宝とも言うべきピアニストの豊島さん。
照明の熊本さん、音響の関野さん、チラシのデザインをしてくれた林さん。
写真を撮ってくれたくみちゃん、アキラくん、秋篠さん。
素敵な映像を残してくださったoniビジョンの皆さま。
おいしい差し入れをしてくれた『広栄堂武田(岡山の和菓子屋)』の武田くん。
おいしいお茶を振る舞ってくださった『三香堂』の森脇パパとママ。
最後にいつも変わらず支えてくれている両親に…感謝のハグとキスを…。
皆さま…近いうちにまた、岡山でお目にかかりましょう!