ライブ・コンサート

  • 2005年7月16・17・18・19日 神戸・瀬戸田・名古屋
  • 「パリ祭」

<神戸・パリ祭レポート>

7/16(土)・朝9時東京駅集合。
愛知万博と京都祇園祭りと神戸パリ祭(関係者がこれも書けって!)が
重なっている連休だった為、新幹線激混み。
さすが、この夏の3大イベント!?
しかし、ここまで混んでいると、車内販売が来ないではないの!
朝食を車内で摂ろうと思っていた私のもくろみは、おじゃんである。
(マンゴーチョコレートを持っててヨカッタ、ほんと。)

この日の神戸は気温30℃。
「暑い。眠い。お腹すいた。暑い。眠い。お腹すいた。」
…と、まるで呪文のように唱えながら、神戸文化ホールに到着。

楽屋に入ると、会いたかった神戸の村山奈緒美ちゃん(元畠山組・
神戸在住の歌い手さん)と、奈緒美ちゃんの先生でもある、
風かおるさん(元宝塚)の笑顔が飛び込んできた。
「今年も神戸に来たんだなあ〜」という気になる。

着いてすぐ場当たり開始。
「お…お弁当〜〜〜〜」と半泣きで舞台へ。
地方公演では、その場所によってホールの大きさが違うので、毎回
仕切り直しになるので、リハーサルの前にするべきことが多い。

場当たりが終わると、舞監の星さんから
「では、10分後から通しま〜す」とお達しが。
またもや「お…お弁当〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と半ベソかいて
衣装に着替えて、ステージへ。

岡山でもお世話になった、木原光知子さんが舞台袖にいらした。
神戸では、ミミさん(木原さんのこと)は司会もなさる。
(いつどこで聞いても、ミミさんのトークはおもしろい。)
「あみちゃん、岡山お疲れさま〜。今年はほんまによかったなあ。
来年も一緒に頑張ろうや!」とミミさん。
郷里が一緒の方…しかも高校まで一緒の方が、パリ祭関係者の中に
いらっしゃるのって、やっぱり嬉しいなあ。

地方公演ではメドレー等の他にソロも歌うので、とにかく大忙し。
神戸では「愛の讃歌」を歌った。
神戸のゲストは、スーパー・ヒトシ君でお馴染みのアナウンサー・
草野仁さん。

他にも、レミパンが大好評の平野レミさんや、甘いあまい歌声の
菅原洋一さん、笑顔がまるでマリアさまのような山本リンダさんがご一緒。
神戸からは、堀郁子さん、風かおるさん、村山奈緒美ちゃんのお3方と
神戸市混声合唱団の皆さん。
合唱団の皆さんとは、NHKホール・岡山でもご一緒だった。
そして、同じくNHKホールからご一緒の広瀬敏郎さん、嶋本組、
それから今年のアマチュア・シャンソン・コンクールで優勝した、
川島豊さん。

もちろん、石井好子先生も!
(石井先生が「行かないで」を歌われる前に、詩を朗読なさるんだけれど
私はこれが大好き。胸にグッと迫ってくる。)

ほぼ満席の中、神戸パリ祭も無事終了。
来年のチケットもすでに1,000枚の予約が入ったとか…!
(神戸だけは、毎年1年前から予約を受け付けるのだそう。すごいね〜)

私は、いらしてくださった神戸のお客様から、嘘みたいに大っきな花束を
二つも戴いた。
お会いしたことのない方ばかりだけれど、毎年いらしてくださっている方たち。
嬉しいメッセージ付き。
CDも聴いてくださっているそう。
(先々月、ファンレターまでくださったの^-^)

花好きの私は、あまりの美しい花をどうしても置いて帰ることができず
ホテルまで持ち帰った。
神戸の夜を、花に囲まれて幸せ気分で過ごす。
(そして、現在、瀬戸田・名古屋と一部を持ち歩いている。
名古屋のホテルに2泊するので、部屋中に飾るんだ〜〜^-^
最後は、お風呂に花びらを浮かべるつもり。ありがとうございました。)

そうそう、以前、東京でお目にかかったKさんも、転勤で兵庫にいらっしゃるようで
わざわざ楽屋に訪ねていらしてくださった。
嬉しかったなあ、ほんと。
また、お目にかかれますように…。

打ち上げの帰り際、ミミさんからご自宅のご招待を受けたのだけれど
その日は岡山で歌っている日だったので、残念無念。
いつか実現するといいなあ。


<瀬戸田・パリ祭レポート>

神戸でいただいた花を抱えて、更に大荷物になる。
 

神戸から岡山までは「ひかり」。
その先は「こだま」に乗り換えて、三原まで。

演出家の高平哲郎さん(フジTVの「いいとも」等も手がけている方)は
「去年、瀬戸田までの船で堪能した、たこせんべいとビールが忘れられない」と
大好きなビールを三原まで我慢ガマン。

嶋本組、高平さん、岩間南平グループの皆さん、瀬川澄さん、宮瀬征子さん、
ネオ・ムスクの窪田さんと、三原港で船に乗り込む。
つい最近、女優の藤田朋子さんとご結婚なさった、アコーディオニストの
桑山哲也さんと嶋本組とで甲板に。
 

桑山さんは翌日、東京で日テレの「メレンゲの気持ち」の収録なんだとか…。
「今回は演奏じゃなくて、トークでお願いします」と言われたそう。
番組をご覧になれば、桑山さんのトークの面白さが、おわかりいただけるかと…^-^

溶けてしまいそうな暑さの中、国内レモン生産量No.1の瀬戸田に到着。
磯の香りが漂っている。
早速、車に乗り込んで、ベルカントホールへ。
またもや、お弁当をかっこむ間もなく、場当たり開始。
(たこ飯だ〜、たこ飯だ〜!とハシャぐ皆。これ、美味しいんだよね…)

それにしても、この日の瀬戸田は暑かった。
暑い、なんてもんじゃない。
バテそうな人もいた。

この日のゲストは、神戸に引き続いて草野仁さんと、平野レミさん。
草野さんが司会をなさるのだと、思ってらしたお客様も多かったみたい。
私は、オープニングの宝塚メドレー、ソロ(愛の讃歌)、
メドレー(嶋本組・超ミニスカの衣装…赤いスカートが、あみ)、

1部フィナーレ(幸せを売る男・サントリー「モルツ」の
CMで使われていた曲。但し、CMは替え歌バージョン。
「何か〜得したなッ」と原田泰三さんが歌ってらしたの…覚えてる?)、
パリのミュージックホール(嶋本組・向かって左が、あみ。お相手は田尻勝久さん)、
 

 

フィナーレ(歌おう愛の歓びを・パリ祭・向かって右のピンクのドレスが、あみ)

の計6回出演。
地方公演はだいたい、どこも同じ。

毎年思うけれど、瀬戸田のお客様も本当に温かい。
ひしひしと伝わってくる。
瀬戸田では、終演後に場所を移動して、お客様たちとご一緒に打ち上げをするのが
恒例。
去年は、サンセットビーチだったけれど、生まれて初めて…というほどの
素晴らしい夕焼けを観た。
あの時は、皆、歓談を忘れて、じっと、海に落ちてゆく夕陽を見つめていたっけ。
胸が痛くなってくるほどの、美しい夕焼け空だった。

今年はシトラスパークにて。
バスで山を登って行くと、眼下に瀬戸内の海が広がった。
海の向こうに見える赤く映える空に、一同「うわ…」と声をのむ。
公演後の充実感があるので、余計に胸に沁みる。
涙が溢れそうだった。

瀬戸田は、来年早々、尾道市と合併することが決まっている。
なので、ひょっとしたら、瀬戸田でパリ祭が出来るのは、今年で最後なのでは…
と、皆、心の中で思っていた。
高木椋太さんなんて、それでわざわざ、東京から「パリ祭」を観に
いらしてくださったの。
(椋太さんは、嶋本組の前の組長さん^-^ 当然、その頃は「高木組」)
それならば…と、前日、神戸パリ祭で一緒だった、村山奈緒美ちゃんも
車で「しまなみ街道」を飛ばして、遊びに来てくれた 。
それくらい、私たちは瀬戸田に思い出があるの。

そんな私たちに、朗報が待っていた。
何と、その日の公演に、尾道市長がいらしてくださったらしく
打ち上げ会場で「素晴らしかった。尾道になっても、パリ祭を続けます!」と
公言してくださったの。
「きゃ〜ッ!」と、嶋本組がバンザイしたのは、言うまでもないデスネ^-^
本当に、これからも続くといいな。
市長さん、何卒よろしくお願い致します。

打ち上げ会場では、もうひとつサプライズが。
今年、歌手生活60周年をお迎えになる石井好子先生に(9/19,20に
60周年コンサートを開催予定)レモンの木が贈られたの。
毎年なった実を、送ってくださるそう。
素敵な贈り物。

会場で、瀬川澄さんのお父様にも再会。
「お〜、あみさん!元気だったか?」と、豪快なお人柄のお父様。
な〜んか、嬉しくなっちゃうなあ。

他にも、瀬戸田パリ祭がご縁で、ファンになってくださった何人かの方と
再会できて、幸せな宴だった。
「あみさん、あっちにおるから、後で来てえよう」とKさん。
笑顔の可愛い方。

打ち上げ会場を後にして、宿に戻る前に、桃子&理恵子&あみとで
とあるお店に。
東京から、応援にいらしてくださったSご夫妻と、Nさんと待ち合わせ。
Sご夫妻とは、初めてお目にかかったけれど、私のHPをいつもご覧くださって
いるんですって。ありがとうございま〜す!
ライブにも、是非いらしてくださいね。
優しさが滲み出ているSご夫妻とNさんとのひと時…癒されたなあ。

その後は、宿に戻って石井先生とスタッフさんたちとで大宴会。
出演者だけでなく、舞監、音響さん、照明さん、事務所の皆さんも勢揃い。
この方たちが裏で支えてくださっているからこそ、できる舞台。

石井先生から、叱咤激励を受け、身の引き締まる思い。
演出家の高平さんから、瀬戸田公演での「愛の讃歌」について
嬉しいコメントをいただいた。
あんまり嬉しくて、またまた涙がじわっと…。
益々、身の引き締まる思い。
いい機会なので、本当に身体が引き締まってくれるといいんだけど…。

大宴会の後は、これまた恒例、海辺での深夜の語らい。
石井先生や高平さんたちと、ワイン片手に、皆でゾロゾロと散歩。
翌日、撮影の仕事を控えていらっしゃる平野レミさんも、ご同行なさった。

「着替えて後から追いかけるね〜」と伝えて、部屋に戻ったところで
事件発生。
「携帯水没〜」の巻。
詳細は、7/15以後の日記でご確認を…。
(あの時、スタッフの半田さん、内藤さん、市川さんがいなかったら
私の携帯データは今頃、完全に消えてしまっていたことでしょう。)

何はともあれ、今年も瀬戸田の星空を皆と観られたことを、幸せに思います。


<名古屋・パリ祭前日レポート(7/18)>

生き還らない携帯を抱えて、心の中で半ベソかきながら瀬戸田を後にする。
朝食時、演出家の高平哲郎さんに
「マヌケな奴だなあ」と呆れられた。
…ごもっともです。

名古屋まで、高木椋太さんともご一緒。
椋太さんは、そのまま東京へ。
また東京で会おうね、椋太さん!

きょうは、嬉しいうれしいオフ日。
しかし、私にはするべきことが…!
ホテルに荷物を置いて、すぐさまボーダフォンショップに駆け込む。
前夜のスタッフ・半田さんの処置が良かったのか、データが生きていることが判明。
ブルーだった私の心は、たちまちカラッと晴れ上がる。

今まで使っていたゴールドは品切れ。
でも、新しくピンクが入荷していたので、問題なし。
何と言っても、一番スキな色だもの。
\18,000は悲しいけれど、データが生きていただけ、幸せだと思おう。

それから「三越」に切らした化粧品を買いに。
エスティー・ローダーで、おまけのバッグとポーチを貰う。
子供の頃から「おまけ」とか「付録」とかに弱い私。
ついでに、お財布も新調した。
サマンサ・タバサの入荷したてのピンク!
やっぱりピンクは止められませんなあ。

夜は、田尻君・Shinちゃん・事務所の窪田さんと、念願の手羽を。
東京にも支店がある「山ちゃん」へ。
スナック菓子みたいな感覚の食べ物だった。
これは、ビールが進みそうで困る。

満腹&満足して、お店を後に。
Shinちゃんは「じゃ俺、これからゲーセンに行ってきますッ!」と
嬉しそうに夜の街に消えていった。
やっぱり21才…遊ぶ場所が違うよ。

部屋に戻ってから、急激に眠くなったので、ほんのちょっとだけ…と
30分後に目覚ましをセットして、横になった。
…のが、いけなかった。
気が付いたら、朝の8時。
目覚ましを止めた記憶は、まるでない。
10時間も眠り続けたことになる。
しかも、コンタクトを入れたまま。
よっぽど疲れていたんだわねえ。

名古屋のオフは、結局、食べて寝ただけ。
でも、ま、いっか。
オフって、その為にあるようなものだものね。
きっと、今夜は身体が楽なことでしょう。
いざ、名古屋パリ祭に!


<名古屋・パリ祭レポート(7/19)>

「携帯、どうでした?」
厚生年金会館の楽屋口から入った途端、スタッフの方々に
声をかけられた。
楽屋に辿り着くまで、何人の方に同じ質問をされただろう?
嗚呼…私のマヌケっぷりを、こんなにたくさんの方にご披露してしまったんだわ…
と、恥ずかしくなる。

名古屋では、美川憲一さんの楽屋のすぐ傍が、私たち嶋本組女性陣の
楽屋部屋だった。
何とな〜く、それだけで嬉しくなってくる。

化粧前にお店を広げて、衣装を吊るし、アイロンがけ。
その合間にお弁当で腹ごしらえ。
場当たりまでにするべきことが、たくさん。
理恵子ちゃんの京都土産の美味しいパンも頬張る^-^
忙しい、ウレシイ、忙しい、ウレシイ!?

名古屋の歌い手さん・野原百合子さんと李貞琴さんも加わって
オープニングメドレーの場当たりから。
お二人共、事前に送られたビデオで稽古をなさっていたとは言え、
やはり大変そう。
お気持ち、お察し致します。
嶋本さんの監視のもと(?)、ロビーでも何度も練習。

名古屋では、私はソロはないので、リハもその分、時間に余裕が。
助かった。
これで、衣装の直しに時間を当てられる…と、裁縫道具を取り出して
瀬戸田で取れたホック等を直す。

さて、本番。
名古屋は、「パリ祭」の全公演の中で最も「ノリのいい」場所である。
幕が開いた途端に、あちこちから歓声が上がる。
でも、一番歓声が上がるのは、男性が歌った時。
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」と一斉に黄色い声が上がるのだ。
きっと、嶋本王子がニコッとひと笑み、ニコッと(足を)ひと上げする度に
お客様のアドレナリンがドッと出るに違いない。

名古屋の宮本祐莉。さん、(モー娘。のように、名前の後に「。」が入るらしい。)
ROLLYさん、堀内環さん、菅原洋一さん、美川憲一さん…そして
司会が永六輔さんだもの。
黄色い声が、絶え間なく聞こえてくる。

名古屋の主催者でもある、西山伊佐子さんの時も、もちろん
大ブラボーがかかっていた。
フランス人のモナ エフトゥルさんの歌を初めて聴いたけれど
とても素敵な方だった。
当たり前のことを言って何なんだけど…フランス語が綺麗〜^-^

全公演のトリは、やはり石井好子先生。
フィナーレの準備の為、出演者全員が舞台袖で待機しながら
先生の歌われている姿を、じっと見つめる。
山本リンダさんも美川憲一さんも、喰い入るように見つめていらっしゃる。
ROLLYさんもそう。
草野仁さんもそうだった。
木原光知子さんもそうだった。
和田アキ子さんもそうだった。
当然、スタッフの皆さんもそう。
皆が、呑み込まれる「何か」が石井先生のステージにはある。

強烈な気迫、身のこなしの優雅さ…。
本当に今年83才???と、思わずにはいられない。
そのお姿を見る度、毎年、我が身を振り返る。

弱音なんか、吐いてる場合じゃない。
甘ったれたことを言ってる場合じゃない。
さぼってる暇なんてない。

石井先生の歌われている時の背中を見たことのある方は、
誰でもそう感じるんじゃないかしら。
そして、「鐘よ鳴れ」を聴きながら、胸が熱くなる。
「歌おう愛の歓びを」を歌いながら、魂が熱くなる。

「パリ祭」も残すところ、あと1公演。
皆の胸の中に、淋しさが渦巻き出す。
明日の沼津公演。
最高の笑顔で終わりたい。

写真は終演後のもの。
美川さん、お疲れのところをありがとうございました。

美川さん、いい香り^-^

美川組?????