プライベート

  • 2003年8月2・3・4日 軽井沢
  • 「姫さまがゆく!?」

【姫さまがゆく!?軽井沢編・その1】

「姫さまがゆく!?」

数年ぶりの軽井沢。
今年に入ってダ〜ッと駆け足だったので、久しぶりに羽を伸ばせた気分。
私たちのお父さん(?)「しばりん」のおかげで、本当に楽しい休暇を
過ごすことができました。
残念ながら理恵子ちゃんだけ、今回は風邪の為、不参加…。
語り合おうね…なんて、前もって話していたので、かなり淋しく感じましたが
「姫さま」が3人もいれば、賑やかな旅になることは間違いない!ですね。
誰が命名したのか、今回の軽井沢は「姫さまツアー」と呼ばれておりました。
態度のデカイ私たちを、よく表しているツアー名だこと…。

夜中に中年暴走族「しばりん」の愛車で、理恵子ちゃんに見送られながら吉祥寺を出発。
しばりんが用意してくれた「織部」のイクラ入り特大おむすびをほおばりながら
まるで10代の小娘のようにはしゃぐ私たち。
しばりんは、きっと修学旅行生の引率者のような気分だったことでしょう。
車中、一番盛り上がった話題は、私たち3人共が「運転免許」を取得している、という
事実が発覚(?)したこと。
お互いに「嘘〜?」と驚きを隠せなかった様子。
私も相当、運転には向かないタイプだと自覚しているけれど(なので、ペーパー
ドライバーです)、ミカコ&桃子もかなり怪しい感じよね?
皆で運転中の失敗談を披露し合って、大爆笑。
心の中で、お互いに「コイツらの運転する車には絶対乗らないぞ!」と思ったと
睨んでます、私。

途中、何度か子狐を見かけましたよ。
熊も鹿も猿もいるんですって、軽井沢には。
夜空の星たちが降ってきそうなほど澄んだ空気。ステキステキ。
約2時間ほどで、北軽井沢の「しばりん邸」に到着。
気温は15℃。涼しいのを通り越して、寒いくらい。
森の中に浮かび上がる、なんともロマンティックな「しばりん邸」。
「旨いキャベツがあるから喰ってみろ」とキャベツを1枚、そのまま差し出されて
「お腹いっぱいだから、もう何も食べられない〜」とのたまっていた我々は
ひと口食べるなり、すっかり胃も脳も活動モード。
キャベツって、あんなに美味しかったっけ?
青虫の気持ちがわかったような、わからないような…?
後は恐れていた通り…食べて飲んで、飲んで食べて…の一夜となったのでありました。

だって、しばりんたら、毎日食べても飽きないくらい大好物の生ハムと
カマンベールチーズと新鮮なお野菜…おまけにチョコ好きの私の為に、
わざわざ九州から取り寄せてくださったという生チョコを
出してくれるんだもの。甘い物としょっぱい物を交互に食べられるこの喜び…
皆さまにはご理解いただけるかしら。
生ハムのお代わりまで催促した始末。
しばりん曰く「あみちゃんは痩せられないわ〜」だって。自分でもそう思います。
赤・白ワインも1本ずつ空けてしまい「幸せで恐ろしい宴」は明け方4時まで
続いたのでありました。
「もう眠い〜、もう食べられない〜って言ってたの、誰だっけ?」と皆で苦笑。

それから私は一人でお風呂タイム。
日はまだ昇っていないのに、外では無数の野鳥のさえずりが聞こえてくるの。
一体、何種類の鳥が生息しているんだろう?
鳥の声を聞きながら入浴…なんて、贅沢だわ〜。
しばりん作の鳥の巣箱が、別荘周囲の木々に取り付けてありました。

「姫さまがゆく!?」

翌朝…台所から響く「トントントン…」という包丁の音。
しばりんて、とにかくマメに尽くしてくださるのねえ。
豪快な「男の味噌汁」、おいしゅうございました。
朝食後はテラスでお茶のひと時。

「姫さまがゆく!?」

あまりわからないけれど、上の写真は私たちを撮ってくれている
カメラ小僧(?)しばりん。怪しい〜?

「姫さまがゆく!?」

ミカコ姫、おいしいドラ焼きをパクッ!
しばりんおススメのヨーグルトも最高!

「姫さまがゆく!?」

「アトリエ・ド・フロマージュ」の物。
東京では三越本店や目白駅前の支店でも取り扱っているそうです。
けど、新鮮さを追求するなら、やっぱり軽井沢。

お昼過ぎからはドライブへ。
昨日、食べさせてもらったキャベツ…この辺りの名産なのね。
どこまで行ってもキャベツ畑だらけ!

「姫さまがゆく!?」

生のとうもろこしも食べさせてもらったけれど、甘い〜。

「姫さまがゆく!?」

標高2,200mまで車で連れていってもらいました。

記念撮影をしたポイントで、何やら怪しい名前のお店を発見。

「姫さまがゆく!?」

ドライブするには、クネクネ道が多過ぎて、結構大変だったかも。
車酔いしないよう、祈るばかりでした。
夕方は姫さまお楽しみ「アウトレット」へ。
軽井沢にアウトレットのショップがあるなんて、知らなかった。
ずっと捜していたコルク素材のサンダルもゲットできて、すっかりゴキゲン。

腹ペコ姫たちは、一旦しばりん邸に戻って、それからタクシーに乗り換えて
お酒持参(しばりんが「八海山」を用意してくれていたの)で
「びすとろ・ロワジール」へ!
今夜はステーキなんだって。あ〜、またしても食べてしまうんだわ、私。
体重計を思い浮かべながら、「軽井沢編・その2」につづく…。

 

【姫さまがゆく!?軽井沢編・その2】

「姫さまがゆく!?」

しばりん邸付近で、道に迷っているタクシーと遭遇。
しばりんが頼んだタクシーだ。
運ちゃんが話す。「いやあ〜、何度来ても迷っちゃって。方向音痴なもので…。
57才で免許取ったんですが、運転歴まだ1年なんですよ。」
…おいおい、大丈夫なのか、運ちゃん???
タクシーの運転手さんが「方向音痴」って…それって、致命的なんじゃあ…?と
心の中で話しかけてみました。
『高所恐怖症のパイロット』みたいなものじゃない?

しばりんのナビ無くしては辿り着かなかったであろう「ロワジール」に、
なんとか到着したタクシー。
お迎えを頼んで別れたけれど、あの人…無事に来られるのかしら、と皆で
不安になったのは言うまでもありません。
その不安感をオーナーのとびっきりな笑顔が、振り払ってくれました。
外まで迎えに来てくださったオーナーの「ようこそ!」というご挨拶。
そのひとことで、ここのステーキは相当美味しいんだろうな、と思っちゃう。
店内はかなり広く、和紙で覆われたライトが吊るされていて、なかなかお洒落。
アップライトのピアノもあったから、コンサートをしても素敵だろうな。

しばりんはかなりのお馴染みさんらしく、マスターとは気心の知れた関係らしい。
しばりん邸を訪れた方には、必ずここのステーキをおもてなししてくださるみたい。
前菜にまたまた生ハム登場。(私は生ハムとスモークサーモンをこよなく愛してます)
トマトのサラダも、カナッペも美味しくておいしくて、皆ニコニコ。
「いいお客さんだなあ。おいしそうに食べてくれると、やっぱり嬉しいよね」
とマスター。
でも、料理を出される度に幸せそうに食べていたら「何だか、普段よっぽど
食生活が貧しいんじゃないのか、って気がしてくるねえ。コンビニ弁当ばかりなんじゃ
ないのか?」と心配される始末。
おいしいものは「おいしい」って言いたいものねえ。
(その昔、妹に「お姉ちゃんは本当に幸せそうにご飯を食べるよね。私でさえ
ご馳走したくなってくるから不思議。」と言われたことがあるんだけど、ミカコちゃんの
食べてる姿見たら、彼女は二人分面倒をみなくてはならないと思うな。)

「姫さまがゆく!?」  「姫さまがゆく!?」  「姫さまがゆく!?」

全部、写真を撮るつもりだったんだけど、肝心のステーキが出てきた途端
「うわ〜、おいしそう〜!」と興奮しちゃったみたいで、気付いたら
私のお皿は空っぽだった。
「しまった、写真を撮り忘れた!」と言ったらマスターが、別に用意してくださっていた
ローストビーフの塊を、ボンとお皿に乗っけてくれたの。(3枚目の写真)
ちなみに、2枚目の写真はしばりんのお皿。
ローストビーフもひと口だけ頂いてみました。
実はたいして好きではなかったのに、目からウロコのお味だったの!
お腹が一杯でなければ、もう少し食べたかったわ。
奥様がお作りになったプディング(だと思うんだけど?)・アップルシナモン
&クリーム添えも、ため息が出るほど美味。

「姫さまがゆく!?」

まるで妊婦のように膨れたお腹を抱えながら、「ロワジール」を後にしたのでありました。
頼んでおいた時間から10分遅れて、無事にタクシーが迎えにきたことも
付け加えておかなくちゃ、ね。
早々にダウンしたミカコ姫、しばらくして「一旦、寝てくる」と引き上げた桃子姫。
後に残ったしばりんと二人、ちょびちょびと日本酒をいただいた夜更け。
BGMは私の1st.アルバム「ami amour」。
このCD、海の方が似合うと思っていたのだけど、軽井沢にも合うわねえ。
是非、試してみて〜。

翌朝は起き上がれなかった。
眠くて眠くて、もうどうでもいい、って感じ。
ミカコちゃんは、朝4時に目が覚めちゃったらしく、早朝の散歩をしたんだって。
私もしたかったんだけどなあ。失敗しちゃった。
次回は早寝早起きだ!(次回があるかどうかは、しばりんのみぞ知る?)

「姫さまがゆく!?」

午後から仕事がある桃子ちゃんを軽井沢まで見送る途中、浅間山をバックにパチリ。

「姫さまがゆく!?」

それから3人で「レイモン・ペイネ」美術館へ。
何年か前に妹に薦められて、すみちゃんと訪れたことがあるの。
お気に入りの場所です。
その時に購入したペイネの絵のスープ皿が、1枚割れてしまったので再度…と思って
しばりんに連れてきてもらったのだけど「もうありません」と美術館の方のお言葉。
年月が経ち過ぎたのね。ガッカリ。

「姫さまがゆく!?」

ペイネの絵を見ていると、ものすごくハッピーな気持ちになってくる。
もしかしたら、女性だけかな。メルヘンチックだものね。
作品によっては、絵の脇にちょこちょこっとフランス語で粋な文面が載ってるんだけど
今回、特に気に入ったメッセージは次の通り。
『あなたの夢の時間に間に合わなくてごめんね。天の川の渋滞に合ってしまったから…』
とかいう内容だったと思う。ちょっと違ったかもしれないけれどニュアンスは
わかっていただけますよね?(『愛の訪問者』より)
「あみ心」をくすぐられたメッセージでした〜。
ペイネは奥さまをモデルに、イラストを描いているんだよね。
それも素敵なことだと思いませんか?
奥さまのことを、本当に愛してらしたのね…。

そう言えば、しばりんもそうなの。
奥さまのことをどれだけ愛されていらしたか、お話を伺っていると
痛いほど伝わってきます。
もう10年も前にお亡くなりになってしまったのだけれど…。
素敵な方だったんだろうなあ。

「姫さまがゆく!?」

お昼に予約を入れておいてくださった「東間」でそば懐石をご馳走になって
私たちの軽井沢は終わったのでありました。
東京で待ち受けていたのは、猛暑と1キロ針が進んだ体重計だった!?

至れり尽せり、もてなしてくださったしばりんに心から感謝申し上げます。

「姫さまがゆく!?」  「姫さまがゆく!?」